2004年1月
新年明けましておめでとうございます。

今年は、モデル作りのスタンスを変えてみたいと思う。
日誌に少し変化も付けてみたい。毒も棘もあり。
最近は体重増のため、食べ歩きも控えよう。
物欲も控えて、まじめに働こう。
・・・・・出来るかな・・・・・


1日
実家へ帰省した、新年の挨拶。真面目な一面を装う・・・・。
一応、年始参りもした。


2日
大人がマジで遊べば、それが仕事になる。
こんな法則は学校では教えてくれない、自ら実践して経験するもの。


3日

仕事始め。

明けても暮れても1/43モデルカー。
モデルカー制作で睡眠不足になり、モデルカーでお金が足りなくなり、モデルカーで旅行にもいけない。
でも、未完成のモデルカーを見ると放っておけないから、不満があっても、やっぱり手を動かしてしまう。

モデルカーのために生きているようだ・・・・


4日
FIAT 508 SIATA M.M.が完成しました。



5日
透明の台に取り付けオーナーの元へ嫁ぎました。
大切にしてくれるんだろうなぁ、こんな充実な時を過ごせるのも
モデル制作を職としているからこそ。
しみじみ酒が旨い。

過去を振り返り、未来に希望を持つ。
日誌も3年目に突入、読み返してみると色々な出来事がある。
全て自分が消化した事実・・・・・
今年こそ・・・・・何かを見つけたい


6日
久しぶりのランボルギーニの完成です。

某イタリアメーカーが闘牛車を発表し続けている。
細かいバリエーションと色で、集めるのも大変です。
私処はレアな物を追いかけよう・・・・・・。
本人が一番楽しみにしている。


7日
年始の抱負なんて、あったものではい。
今年の物欲はGUCCIのブーツから・・・・。
某A氏がモニターの前で笑っている。



新年のせいか、制作が楽しい・・・。
ラン♪ラン♪ランボル♪ギーギーギー♪


8日
某A氏依頼のZAGATOモデル、納期は昨年のクリスマスだったんですけど・・・・。
待ってくれる優しいおじさん、ありがとう。


緑がAC-BRISTOL Zagato 1958です

赤はMASERATI A6G/54 Zagato 1954

フルスクラッチのALFA Junior Z 1600

モデルカーを作っていると、なんか、時間の制約を超えられるような気がする。
心の中ではザガート工房にもワープできる。
その感覚が至福の感覚なんだよね。


9日
古いキットを制作するに当たって、経年変化が一番現れるのが透明パーツです。
特に薄い塩ビをバキュームした窓のパーツは黄ばみが生じ、
せっかく綺麗に仕上げても窓の透明感で台無しになってしまいます。

シリコンとレジン樹脂を使い、新たに作ってしまうことも大切な工程だと思います。


キットのバキューム・パーツにシリコンを注ぐ

硬化後取り外します、白いシリコンと
比べて黄ばんでますね

枠を作ります

枠は小さいので補強はなし

指定の離型剤を塗ります

その後にはシリコンを注入します

硬化後に剥がします

凹型にレジンを注入

硬化しました

離型します

ペーパーを当て新しい型になります

バキューム台の上に置き

0.3mm厚の塩ビで引きます

はい出来ました

こんなに透明度が違います

透明度抜群のパーツを歓迎する、ボディ。。。。。

何よりうれしいのは某A氏である。


メッキ・モールの表現を考える

この年代の車の窓枠はメッキされているタイプが多い、
モデルカーにはどう対処すればよいか?

簡単な方法としては、メタルックがいいように思うが大きな落とし穴がある。
完成後の経年変化により結果が出るので
あえて、ここでは記述しないことにする。
エクステリアに使用するとorz
では、最適な質感を出すにはどうしたらいいか?

最近では模型用に金属の質感を出せる塗料があるので試して見ては如何かな・・。


数をこなせば出来るものではない

緻密でデリケートさを必要とする

モール以外でも利用できる業

この後は、裏から面を出し厚さを均一にする

窓のすり合わせと平行作業をしていく

特にフロントガラスはモールと均一に

何かを選ぶってことは、何かを捨てるってこと
時には選ぶ勇気と決断も必要だ、足りないと落とし穴が待っている


10日
新旧ザガートの4台が完成です。

左側は50年代、右は90年代のモデルです。
車のデザインは30年でこんなに形が変化しています、
もちろん中身もハイテク化していて進化しいてます。

私信。30年前は中学生であり・・・、現在においては退化している。


11日
最近、到着キットの紹介
上段はパガー二・三兄弟。プロバンス地方からの贈り物


ジャガーRD6コンセプト『中身はディーゼル』

エドニス『中身はブガッティ』

ケーニングセグ『中身はアメリカンV8』

12日
ジャガーのコンセプトカーの寄り合い・・・・


冬の夜空はただの美しいだけではなく、人間の行方をそっと問いかけてくるようだ。
温まった風呂上りに月光浴をしているとふとそう思う時がある。


13日
会計ソフトの講習会に参加、
数字との戦いで眠い眠い・・・・


帰りには南フランス料理に舌鼓・・・???

14日


ノレブから4002が・・・・・


15日
ピニンファリーナのラマチョッティ氏は90年代の革新的なデザインを提言する。
オーバーラップする二つのボリュームをモチーフに造形された彫刻のような2台のコンセプトカー・・・・。

左は革新的なシェイプを伝統のバルケッタ・ボディに換装したフェラーリ・ミトス。
1989年の東京モーターショーで発表された。

右は1997年ジュネーブのピニンファリーナ・ブースにて発表された、プジョー・ノーチラス。
エレガントな4ドアサルーンに仕立てられた。

モデルカーをこんな風に捉え、コレクションしながらデザインのお勉強も出来る・・・・。
なんと楽しいライフ・ワークでしょうか・・。


16日
完成三品



来月の『悪の霊界』展示モデル三部作の一台目が完成


17日
関東地方は雪・・・
うらの畑は白い薄化粧、積もるんだろうな。

こんなモデルカー、見つけちゃいました。
PEUGEOT 607 Paladine

プジョーのコンセプトカーのRCのカップカー


18日
昨日の雪は今朝こんなになりました


金属のグリルをレジンから起す方法です


レジンで少し大きめにグリルを作ります

低温半田のインゴット

一般のシリコンで型をとり

半田を流してシリコンブロックで押し付け

硬化したのがこれ、ペーパーで整形して

コンパウンドで磨き、
金属プライマーで皮膜を作ります

取り付けてマセラティーのマークをつければ出来上がり


19日
久しぶりにALFAの古いタイプのモデル制作です。

スープカリーは最近流行らしい。


20日

21日発売プチガラージュ最新号の制作画像を公開


21日
ランチア・ストラトスをベースにベルトーネ在籍のガンディーニがデザインした
コンセプトカー「シビーロ」です。
ボディと窓の融合がテーマで爬虫類のようなイメージ。
"SIBILO"とは、風のうなり音を表すイタリア語。
ヒューーーーン・・・・・・・

『悪の霊界』三部作の二台目 和名『成層圏・ひゅーん』になるのかな・・・・


久しぶりの電車での移動です
特急電車は旅行気分

途中の大月周辺は雪景色

新宿到着まで60分

ランチは渋谷のイタリアン

雰囲気もイタリアのリストランテ

サラダに

きのこのリゾット

ティラミスがデザートでした。

目的地はネコ・パブリッシング・・・。


なにやら怪しい編集会議・・・・、お楽しみに。


22日
キャストの一日でした


24日
近くの蕎麦屋でランチ、冬の蕎麦は美味しい。


25日


いろいろと・・・・


26日


塗装したり


27日


マスキングしたり

21日の早朝に突然PCがダウン・・・原因はスイッチの接触不良。
購入一年での出来事、カスタマーセンターの早い対応で本日、復旧しました。

PCのない6日間はモデル制作に集中!!!!

日誌ネタの為に毎日更新はしなくても良いのでは。と思う今日この頃です。


28日
いつもの鮨屋で昼のランチ

来月のレトロモービルにもって行くプレグンタ
ヨーロッパでは人気あるみたいです
今回でこのモデルは生産休止になりました

まもなく完成です


29日

フランスのNOREVから1/43スケールPEUGEOT 307CCが発売されました。
このスケールでルーフが可動します、恐るべし『ノレブ社』・・・・

こちらは2002年に発表した307cc Concept
少し手を加え、塗装をすれば出来そうだ。


30日
A氏ご依頼のモデル
下地が出来上がりました