色*メタリックカラーについて

カーモデルを制作するに、必ず疑問に思う事の一つとして、色の再現法があります

実車の色調したものを、そのまま塗装しても同じ様には見えません。
太陽光線の下で見る色と室内の人工的な光の下で見るのとは
「色の波長や色温度」により同じ色には見えません。

メタリックの粒子もさまざまで極小からフレークまで多くさんありますが
43スケールに使えるものは極僅かです。

本来、同じように塗装をするのであれば、粒子も43スケールに縮小しなければなりません。
又、色面積が大きければ色は重く濃く見えてしまいます。

これらの事実を裏返せばヒントは見えてくるはずです。

世界各国の自動車メーカーのカラー見本

模型用缶スプレーのメタリック粒子は1/20スケールのボディに適していると聞きます。
43スケールに使うには大粒過ぎますね。
まして、実車用缶スプレーなどは粒子が大きすぎてお話になりません。


実車の色を板片に塗装して色を出します
ディアブロの黄色とパンダの純正色


実車の色見本を太陽光線の下で見て
室内光の下で色を作りましょう。
あくまでも明るく軽い色見に色調します・・・お約束です。


メタリック・ベースとパールベースの見本です。

こんなにたくさんのメタリックベースがありますが、43スケールのメタリックベースは極小細目を使っています。
パールベースは1コートから3コートまで本当に沢山あります。
濁らずに鮮やかに輝きますから、使いこなせればすばらしいモデるが出来あがります。


補修ペイントのベースカラーです。

これらを調合して色を作ります。
実車の外装用塗料の為に、対候性や退色性「蛍光灯照射」にとても優れています。
よって、室内保存のモデルカーにはベストな塗料でしょう。

これに硬化スピードの異なる硬化剤と気温に合わせたブレンドできる専用シンナーを使えば
どんな塗装も思いのままですが、やはり経験が必要です。
ガンピースのエア圧と塗料の希釈具合吐出量でメタリックの粒子を立てる事も寝かすことも可能になります。


下地の処理やデカール保護、艶出しには模型メーカーから沢山よいものが出ています。
しかし、色(ベースカラー)に関してはまだまだの現状ですね
これから先どのようになっていくか楽しみなところ
あなたもマイ・ペイントを揃えてみては如何ですか!