SETA by ZAGATO


1992年のトリノ・ショーにミラネーゼの意欲作"Nissan 300 SETAが展示された。
イタリア語でセータは絹、絹のような滑らかさが造形の主眼。
名前は中国調だが、カロッツェリア・ザガートが採用したテクノロジーは日本製であった。
あのニッサン300ZXターボ2シーターのシャシーにボディを組み立てたものである。

セータはスカラ座の夜にふさわしいエレガンスを備え50年代のザガート車を連想させる、古典的な雰囲気とスピリットをもち、
古き良き時代のスポーツカーが持っていた自然でソフト線が特徴である。
ザガートの手によるテーラーメイドのコーチワークを与えられて、日本製GTはまったく新しい
イメージになった。
個性的で新鮮な高級感があり、安っぽいケバケバしさはなく、それでいて非常に目立つ。
伝統であるダブルバブルルーフもアクセントになっている。