JAGUAR XJ220 pininfarina 1995

この実車資料を、確認できるのは、4カットのエクステリアと2カットのインテリアの画像だけ。
データからコピーするモデルメーカーからは絶対に発売されることのない車種ということで、制作をしてみます。

冷静に頭の中で制作シミュレーションを何度も試みてから作業することにしました。
この車の時代背景とベース車両の考察、そしてオーナーのこだわりを『概念』という物差しで形にしていこうと考えました。
ベース車両の部品構成やデザインの意匠の特徴、全てをバランスよく考えて創造していきます。
また、ピニンファリーナのフォリセリエ「一品制作」の特徴と照らし合わせていきます。

実際に手を動かしていくと自然に躊躇なく形になっていきます。
常々思うのは、モデルの造形を自らの手で、線で追ったり(レンダリング)形で追ったり(モデリング)する事は必須条件ですが、
その車自体の概念を追いかけるということが大切なのだと今回改めて感じることが出来ました。
大変な作業でしたが表面だけを再現するモデルとは異次元の作品に仕上がったと思います。